家主様、新旧テナント様、関係者全員が喜ばしい店舗リニューアルを

築47年のビル1Fにドラッグストアを誘致しリニューアルオープン

旧テナント様は、統合によるテナント事情の退去のため、家主様に金銭的な負担をかけないことを希望されていました。家主様は同条件で借りていただける企業を希望。そこに当該地域が空白地帯となっていた新テナントのドラッグストア様に出店をご提案し、3者の意向を調整いたしました。

旧テナント様が退去通知を出す前に後継テナントを確定できたことにより、
・退去費用のコストダウン
・新規出店費用のコストダウン
・家主様の家賃収入空白期間が無い
という状態で店舗のリニューアル開店が実現できました。

 

居抜き物件の設計の難しさ

約100坪程度の決して大きくない店舗の改装設計でしたが、当該建物の諸条件をクリアしながら、かつ施主様の要望を踏まえつつ法適合した設計をしないといけない点に、新築以上に居ぬき物件の設計の難しさを感じました。

とくに、古い建物で修繕・改修工事がおこなわれており、現況の形状が複雑（天井高が不均一、配管・配線ルートが煩雑）なうえに施工図面等がなく、法検証をおこなうにあたっての資料作成には苦労しました。建物所有者様と現場作業員に協力してもらい、不明点が発覚した場合は逐一現況を細かく調査しながら状況整理・工程調整・施工計画の調整をおこないました。

 

プロジェクトを振り返って

竣工後に明るい内装の店内に什器や商品が並んだ様子を見ると、空間に新しい息吹を感じるとともに達成感が湧いてきました。
6階建てマンションの1階部分の改装工事であり、上階層にも不具合のないよう全体を監理する必要があり、設計部・施工会社・家主様・テナント様、皆様の協力により開店までたどり着くことができました。関係者それぞれの意向がありましたが、綿密な事前打ち合わせをおこなうことで、全員にとって喜ばしい結果となったことを嬉しく思います。